令和6年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)が公表されました


厚生労働省からのお知らせ

厚生労働省では、令和6年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を取りまとめましたので、公表します。

令和6年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、1,257人(前年比151人・約14%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。

また、熱中症による死亡者数は31人(前年と同数)であり、建設業(10人)や製造業(5人)で多く発生しています。死亡災害の多くの事例では、重篤化した状態で発見されるケース、医療機関に搬送しないケースなど、初期対応の放置、対応の遅れが見られました。

それぞれの作業場で、6月1日より施行される労働安全衛生規則(第612条の2)に基づき、

  • ①熱中症のおそれがある作業者を早期に発見するための体制整備
  • ②熱中症の重篤化を防止するための措置手順の作成
  • ③➀、②の体制や手順の関係作業者への周知
  • を行っていただき、熱中症の重篤化の防止等のための対策を取っていただくとともに、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を踏まえ、①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること、②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと、③糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮をおこなうこと、について重点的に取り組んでください。